今回のツアーでは温泉だけでなく「温泉泥の施術」が盛り込まれています。ここではファンゴと呼ばれる温泉泥の施術について詳しくお話いたします。
ファンゴは濃縮温泉泥による温熱療法です。
温泉成分を濃縮させるために、数種類の天然鉱物配合体を源泉に約1 ヶ月かけ流し、熟成させて作ります。
泥には熱を保持する力が高いので、温泉の熱と成分を捕まえたまま人肌に施術することができます。温泉入浴を繰り返すよりも、短期間で効率よく、温泉効果が得ることができます。
温熱療法の目的はからだの血行を良くすることです。 泥は体全体に塗るのではなく、背部全面と、関節部を中心に置いていきます。
関節部が温まり、血行が促進されると、組織の新陳代謝がよくなり、痛みのもととなる化学物質が取り除かれやすくなります。 また、筋肉や関節のこわばりがとれて、動かしやすくなります。
したがってファンゴセラピーは、患部の冷えによる血行不良が原因で痛みが悪化しているケースで特に効果を発揮することが期待されます。
またファンゴセラピーを継続して受けることで、新陳代謝が活発となり、免疫力が上がることで、確実に健康効果を体感できると期待されています。
ファンゴセラピーは、できれば週1 ペースで継続することが理想ですが、1回だけであっても通常の温泉入浴より、効率よく安全に温泉成分を体に取りこむことができます。ファンゴセラピストとはファンゴの施術だけではなく、泥の仕込み、熟成から廃棄に至る全工程の管理を、責任をもって全うする泥のスペシャリストです。 温泉の状態は日々違いますし、天然鉱物もロットよって性状は異なります。また季節や天候によっても泥の熟成状況は異なるので、多様な条件下の中、塗布の際に最適な状態となるよう、泥の品質を日々管理しています。
大和田瑞乃(おおわだ みずの)
東京都生まれ。1993年に東京大学大学院医学系研究科で保健学修士を取得。
大手ゼネコン、設計事務所を経て、2007年には東京大学大学院工学系研究科で工学博士を取得する。
その課程で「温泉地のユニバーサルデザイン」の研究論文を神奈川県湯河原町での調査でまとめ、
それを契機に同町の活性化支援に携わるようになる。
2007年に株式会社アセンダントを設立、各地の温泉地を中心にした地域活性コンサルティングに関わってきた。
同時に温泉泥によるイタリア式ファンゴの製造開発に着目、ビオファンゴとして商標登録し普及活動に務めている。
現在、神奈川県箱根町にファンゴの施設「みずの かおり」を営業中。
株式会社アセンダント TEL:03-5609-6530
〒1320035 東京都江戸川区平井3-12-7大和田ビル1階